『OCEAN × 中川運河』写真展「まちは水にねむり 声をまつ」
『OCEAN × 中川運河』写真展「まちは水にねむり 声をまつ」
『OCEAN × 中川運河』写真展「まちは水にねむり 声をまつ」
5月23日(金)より始まります。
2025年5月23日(金) 〜 6月1日(日)
作家 / ARTIST
池谷友秀 + ワークショップ参加者
会場 / VENUE
PALET.NU 名古屋市中川区広川町5丁目地先5
開館時間 / HOURS
10:00 – 17:00
展覧会について / About the Exhibition
世界の海を見つめてきた写真家‧池谷友秀が、中川運河の記憶と対話する写真展を開催します。「OCEAN」シリーズが探る人と自然の目に見えない関係性は、かつて産業の水路として時を刻んだ中川運河の静かな風景と呼応します。運河の河底から採取した泥や、眠っていた建築廃材に、地域企業‧近藤印刷の技術が重なり、新たなかたちへと生まれ変わります。池谷氏の作品とともに、「うんがたんけん!こどもアートラボ」のワークショップに参加した子どもたちの作品も展示されます。
作家と作品について / About the Artist and Works
池谷友秀 / Tomohide Ikeya「OCEAN」シリーズと中川運河の融合写真にデジタル処理を施し、人工物を取り除いた原初の風景を表現中川運河のヘドロと貝(ムール貝)を粉砕し、漆喰に混ぜて作品に使用漆喰に写真を印刷する独自の技法(フレスコ画の現代解釈)を展開「人工と自然」「過去と現在」の境界を問い直す作品を創作
ワークショップ / Workshop
うんがたんけん!こどもアートラボ
2025年5月10日(土) 〜 11日(日)
5月10〜11日に開催された「うんがたんけん!こどもアートラボ」では、子どもたちが中川運河の泥を採取し、漆喰に混ぜて作品の土台を制作。池谷友秀氏とともに運河を散策しながら写真撮影を行いました。制作した作品は本展で展示されます。
アーティストトーク / Artist Talk
アーティストトークイベント「風景と記憶」
開催情報 / Event Details場所:PALET.NU(中川運河沿い)
出演:池谷友秀(写真家)、紬 TSUMUGI(美術作家)
進行:浅井信好(PALET.NUクリエイティブディレクター)
5月11日には池谷友秀氏と美術作家‧紬氏による「風景と記憶」をテーマにしたトークセッションが行われました。人間活動と自然環境の関係性、風景に宿る記憶について深い対話が交わされました。
トークのハイライト / Talk Highlights
・風景の捉え方 – 時間を超えた視点と記憶の受け継ぎ
・身体性と制作プロセス – 生命力の表現中川運河の変遷と現代における意味
・人工と自然の境界を問い直す芸術の役割
中川運河について / About Nakagawa Canal
中川運河は、かつて名古屋の産業発展を支えた重要な水路でした。1964年には年間7万隻の船が行き交う全盛期を迎え、わずか4年後の1968年には松重閘門が閉鎖されるという急激な変化を経験しました。現代では自然環境と人工物の境界が曖昧になり、生物が住む川へと変化しています。この展示では、そうした変化の記憶と新たな可能性を池谷氏の芸術的視点から探ります。本イベントは、PALET.NUによる2年間の社会実験の一環として開催され、アーティストの視点を通じて中川運河の可能性を探り、地域資源と芸術的価値の接続を考える機会となります。